男女問わずかかる可能性のある性病ではありますが、そのほとんどは性交によって感染します。
感染を防ぐことができる唯一の方法ともいえるのがコンドームなのです。
ですから、コンドームは避妊のみを目的にしているものではなく、病気からも守ってくれる大切なアイテムなのです。
女性がピルを内服し避妊を行っていても、コンドームを使用しなければ性病にかかるリスクを減らすことはできないのです。
また、オーラルセックスを行うことで性病が感染することも珍しいことではありません。ヘルペスウイルス感染などがその典型です。
性病の中には症状があまり出ないものもありますし、陰部がただれたり骨盤内感染を起こし入院して治療が必要になることや、場合によっては手術をしなければならないこともあります。
こういった感染は感染症そのものは軽度であっても長年の経過で不妊症の原因にもなり、女性を悩ませるやっかいな病気なのです。
特に女性にとって、ただの性病で終わらないのがヒトパピローマウイルス感染です。
このウイルスによる感染が定着することによって引き起こされるのが子宮頸がんです。
そのため、子宮頸がんは性交が活発な年代、つまり若い人が発症することの多い癌なのです。
性交経験のある女性は少なくとも年に1回は子宮頸がん検診を受けることが勧めらているのはそのためです。
特にピルを使用している女性はコンドームを使用しない傾向が強く、その結果子宮頸がんの罹患率が高いといわれています。
性病は簡単に治るものばかりではなく、女性の命を脅かすことのある病気なのです。
性病は症状がないため知らず知らずのうちにかかっていることもあります。
詳しくはこちら⇒性病は症状がないから大丈夫ではない
パートナーが代わる時には一度女性は婦人科で、男性は泌尿器科で検査を受けることが新しいパートナーを守ることにつながると思います。
知らないうちに人にうつさないよう気を付けなければならないのが性病です。
男性も女性も、自分だけではなく愛する人が苦しむことのないよう定期的に検査を受けることが望ましいですね。